布石(ふせき)- 広大な碁盤に構想(こうそう)を描(えが)こう

石の取り方はわかりましたが、実戦(じっせん)ではまだなにもない碁盤に打っていかなくてはなりません。
いったいどこから打てばいいのでしょうか?

まず広い19路の碁盤の中の呼び方をおぼえてください。

上の図のように、碁盤の四隅(よすみ)のほうを「スミ」、スミの間のエリアを「辺」、真ん中を「中央」と呼びます。
これらの境界線(きょうかいせん)ははっきりと決まっていません。だいたいこんな感じで分かれているということです。

どのあたりから打ちはじめたいですか?


囲碁は陣取(じんと)りゲームです。はじめは何もないところを囲むことをめざします。

左図では黒が左上スミと右辺、白が盤の中央にそれぞれ9目の地を囲っています。(陣地のことを地(じ)と言います)

さて、左の3つのグループはそれぞれ9目の地を持っていますが、この地を作るのにいくつの石が必要でしょうか?数えてみましょう。

  • スミ - 6個
  • 辺 - 9個
  • 中央 - 12個
となってます。 つまり、スミ - 辺 - 中央の順に少ない手数で地を囲うことができます。

だから囲碁はたいていスミの奪(うば)い合いで始まります。いきなり辺や、まして中央に打つ人はめったにいません。
一番上の図では中央が一番大きいので価値(かち)が高いように見えますが、これは気のせいなのです。


これは、プロ棋士(きし)による実戦(じっせん)での対局(たいきょく)の様子です。ボタンを押して一手ずつ20手まで進めてみてください。

まず4つのすみにうたれ、それから辺に展開(てんかい)していく様子がわかると思います。
石はたがいにぶつかっておらず、おだやかな序盤(じょばん)となっています。

20手すすんだ時点(じてん)で、上の局面(きょくめん)での勢力分布(せいりょくぶんぷ)はどうなっているのでしょうか?

上の図のような勢力分布(せいりょくぶんぷ)となっています。 黒っぽくなっているところは黒の強いエリア、白っぽいところは白が強いエリアです。

スミや辺はだいたいどちらのものかが決まってきました。
しかしまだ確定(かくてい)したわけではありません。これから「打ち込(こ)み」といって、相手の勢力圏(せいりょくけん)に侵入(しんにゅう)することもあります。

スミや辺ばかりを取ろうとすると、中央への進出(しんしゅつ)が遅(おく)れてしまいます。中央方面に自分の石がないと、いざ戦いがおこったときに不利(ふり)になります。援軍(えんぐん)はすべての方向に影響(えいきょう)をおよぼすことのできる中央にいたほうがいいからです。

このように、序盤でどうスミや辺をとるか、いつ中央へのりだすか、などの戦略(せんりゃく)のことを「布石(ふせき)」といいます。

 


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